2017年3月22日水曜日

2017年ネパール通信3(写真報告) 「カトマンズ大学にきました」

2017年ネパール通信3(写真報告)

「カトマンズ大学にきました」


   カトマンズに4日間滞在し、3月14日、カトマンズ盆地の東端ドゥリケルにあるカトマンズ大学に来ました。ここでは大学の近況などについて写真22枚で報告するとともに、2つの会議報告に追われながら、3月27日から4月5日までのランタン村周辺の調査準備をしています。

   前述の2つの会議報告の1つ目は、2016年11月に開催された第8回ネパール地質会(下記資料)において発表した「Himalayan Earthquake Museum(ヒマラヤ地震博物館)」で、3月末が原稿提出の締め切りなので、ランタン地域の調査前に提出していくつもりです。2つ目は2017年4月10~11日開催の「International Conference on Mountain Hydrology and Meteorology for the Sustainable Development(持続的開発のための山岳地域の水文と気象に関する国際会議)」の会議報告ですが、その会議がまだ開かれていない3月15日が原稿提出の締め切りでしたので、カトマンズ到着早々に「GLOF Characteristics of the Nepal Himalaya(ネパール・ヒマラヤの氷河湖決壊洪水の特徴)」を提出しました。
資料
2016年ネパール通信14
ネパール地質会議が始まるとともに、東ネパールで地震発生
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2016/geological-conference2106/
2016年ネパール通信14
帰国しました
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2016/back-to-japan/

写真1 カトマンズ大学の本部建物と花壇のサクラ

 カトマンズ大学は春たけなわである(写真1)。サクラが満開、モクレンやタンポポなどが咲きほこっている。 大学の杉並木を背景にした美しいサクラ(写真2)で日本の春を思い出した。ネパールのヒマラヤ・ザクラは秋が花の時期*だから、1年に2度も、サクラを楽しむことができる。
* 2016年ネパール通信13 カトマンズに戻りました
写真19 カトマンズ大学構内の満開のヒマラヤ桜
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2016/back-to-kathmandu/

写真2 杉並木を背景に満開のサクラ

写真3 ヒマラヤ周氷河、気候、災害研究センターのある建物

 丘の上に建つカトマンズ大学の友人、リジャン・バクタ・カヤスタ助教授のヒマラヤ周氷河 ・気候・災害研究センター(写真3)には、新しく入学してきた4人の修士課程の学生たちがおり(写真4)、4月12日から5月31日まで講義*を行うことになっている。そのため、プロジェクターなどの講義室の設備を事前に調べたところ、去年のような不具合はなく、さらに今年は1日10時間にもおよぶような計画停電もないので、順調な講義ができそうな感じがした。ただ、時々、突然、短時間(10分程度)の停電があるので、要注意であることには変わりはない。
* 2017年ネパール通信1
2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/2017-2/2017-1shedule/

写真4 研究室の新しい学生たち

写真5 大学食堂で食事をとる学生たち

 大学食堂でバイキング形式の食事をとる学生たち(写真5)は、身分証明書のカードでメニューを選び、カード決済をする新しい方法を行っていた。女性でもかなりのご飯をとっているが、男子ともなると、山盛りのご飯をたいらげるのにはびっくりした。お腹の出たネパール人が最近多くなったのもうなずける。ネパールで代表的なメニューであるダル・バートは豆のスープとご飯にくわえて、野菜などの料理で60ルピー(約67円)、去年より10ルピー値上がりしている。この日は、20ルピーのヨーグルトをくわえたダル・バート(写真6)で、すぐれて健康的な食品であった。

写真6 ネパール風料理(ダル・バート;豆のスープとご飯)

写真7 大学の花壇からから見るスモッグに覆われたカトマンズ盆地方向

 大学の花壇から見るカトマンズ盆地方向は濃いスモッグに覆われており(写真7と8)、西風が吹くと、カトマンズ盆地のスモッグが大学周辺に押し寄せてくる。 大学に来て10日ほどになるが、残念ながら、ヒマラヤの神々の座を拝むことは未だにできないでいる。写真8は定点写真撮影地点からのもので、スモッグがなければ*、また多少のスモッグでも**、マナスル三山が見渡せるのに、残念だ。
* 2015年ネパール春調査(4)
国際氷河会議の終了とカトマンズ大学の講義開始
カトマンズ大学での講義開始
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2015/nepal2015_04ku-lecture/
**2015年ネパール春調査(5)
カトマンズ大学にて
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2015/5-%e3%82%ab%e3%83%88%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%ba%e5%a4%a7%e5%ad%a6%e3%81%ab%e3%81%a6/

写真8 大学周辺は晴れればマナスル峰が見えるのだが、濃いスモッグに覆われている。

写真9 大学近くの峠からスモッグに覆われたカトマンズ盆地を眺める。

 カトマンズ盆地から大学に来る時に越えるサンガ峠から見るカトマンズ盆地はスモッグが充満している(写真9)。カトマンズ盆地内の空港近くの道路は土ほこりにまみれていた(写真10)。カトマンズはかつて湖だったので、砂や泥の堆積物が乾いたところに、車が通ると、泥や砂のほこりが発生しやすい。このことも、カトマンズ盆地の大気汚染を引き起こしている。

写真10 カトマンズ盆地内の空港近くの道路は土ほこりにまみれていた。

写真11 バクタプールのレンガ工場群も大気汚染の原因だ。

 整備の悪い自動車の廃棄ガスに加えて、 ネパールの建築に欠かせないレンガを焼く工場の煙(写真11と12)がカトマンズ盆地の大気汚染の原因になっているのは、カトマンズ到着時に飛行機からも見てとれた*。
*2017年ネパール通信2(写真報告)
昆明経由でカトマンズに着きました。
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/2017-2/2017-02picture-gallery/

写真12 レンガ工場の煙。

写真13 文化遺産1の復興は遅々として進まず。

 2015年4月のネパール地震発生から2年ほどになるが、 文化遺産の復興は遅々として進んでいない(写真13と14)のは、去年とほとんど同じ*で、ますます先が思いやられる。
* 2016年ネパール通信13 カトマンズに戻りました
写真8 カトマンズの旧王宮の復旧状況
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/nepal2016/back-to-kathmandu/

写真14 文化遺産2の復興は遅々として進まず。

写真15 毎朝のゴミ片付け風景

 大気汚染に水質問題にくわえて、ゴミもカトマンズの緊急課題である(写真15と16)のだが。

写真16 毎朝のゴミ片付け風景

写真17 水配給用のトラック

 水質の問題とともに、水不足も深刻である。カトマンズの各所で、給水車(写真17と18)がホテルや一般家庭などに配水している。

写真18 水配給用のトラック

写真19 ネパール登山協会のアンツェリン会長(左)とサンタ副会長と国際山岳博物館展示の大森さんの大型写真の更新について協議した。

 ポカラの国際山岳博物館に展示されている大森弘一郎さんのヒマラヤの大型写真更新のためにネパール登山協会のアンツェリン会長(左)とサンタ副会長とで協議し(写真19)、更新することになった。そのため、大森さんの大型写真の印刷について印刷屋で検討(写真20)した結果、大型写真の印刷が可能であることがわかった。ただし、ネパール登山協会の役員選挙が5月にあるというので、何とかその前で、現会長・副会長の在任中に更新が実現すると良いのだが。

写真20 大森さんの大型写真の印刷について検討した。

写真21 1975年から調査しているキムシュン(ツェルベチェ)氷河

 ランタン村周辺*では、2015年4月25日のネパール地震で発生した雪崩がランタン村を直撃し、大災害を引き起こした雪崩堆積物の(層位学的な)調査と1975年以来調査をしているキャンジン・ゴンパ北のキムシュン(ツェルベチェ)氷河の変化(写真21)を明らかにしたい。写真21は、1875年1月21日の氷河末端部の写真に、2012年4月16日に現地を訪れた干場悟さんが撮影した写真をもとに、末端位置の変化を赤線で示している。
*(ランタン地域の雪崩と氷河変動調査)
Mar.27-Apr. 05;  Field Trip to Langtang, as the KU students have examinations and extra-curricular activities.
2017年ネパール通信1
2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定
補遺
1)講義期間とランタン地域の調査について
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/2017-2/2017-1shedule/

写真22 ランタン調査に携行する主な調査用具

   ランタン調査に携行する主な調査用具(写真22)は、 1)地質調査用ハンマー、2)GPS(位置と高度測定)、3)双眼鏡、4)クリノメーター(傾斜と方位角測定)、5)と6)乾電池充電器、7)Convex Ruler(金属製の巻尺;2m)、8)寒暖計(気温・水温測定)、9)と10)カメラ2台(1台は予備)、11)竹竿1m(測深・測長棒;10cm間隔のテープを利用し水深や長さを測定するとともに、カメラの一脚用にも、さらに犬避け用の棒にもなる)で、その他の衣類や常備薬、嗜好品も含めて総重量約7キロである。体調に留意し、ネパール風のビシタリ(ゆっくり)流で、1人で荷物を担ぎ、「経費1人10日間2万円以内」のライト・エクスペディションを目指したい、と計画している。
  カトマンズ大学でお世話になっている友人のリジャンさんは、ぼくの歳のことをおそらく考えてくれて、ランタン調査にはガイドとポーターがいるほうが良いと言うが、ライト・エクスペディションとして経費増大は望まぬことに加えて、3回目のランタンは道も分かっているし、貞兼さん*に紹介していただいた現地の人たちがいるので、リジャンさんにはできる限り現地からの電話で安心してもらうことにし、最近の日本のニュースにもよく出てくる標語「安心・安全」を心がけて行ってきます。
*2017年ネパール通信2(写真報告)
昆明経由でカトマンズに着きました。
写真11 ランタン村の支援活動を続ける貞兼綾子さん(ウツセ・ホテルにて)
http://glacierworld.net/travel/nepal-travel/2017-2/2017-02picture-gallery/

  次回はランタン村周辺の調査結果について、4月中旬には報告します。それでは、皆さんも、ご自愛ください。

2017年3月12日日曜日

2017年ネパール通信2 昆明経由でカトマンズに着きました。

2017年ネパール通信2(写真報告)


昆明経由でカトマンズに着きました。


 昆明経由カトマンズ行きは、今回が初めてである。はたして、ヒマラヤ山脈をどこで越えるのか、興味はつきなかった。関西空港から昆明までの3月9日の便で一緒になった、雲南緑華食品有限公司の宮本哲也さんからは中国の環境問題について教えていただくとともに、会社の宿泊施設を利用させて頂くなど、大変お世話になりました。ここに厚くお礼申し上げます。
 宮本さんの会社では、以前は農場も経営していたが、昆明でも農薬被害が著しいため、現在では農場経営はやめて、 農薬被害などの少ない山間地でキノコ、ワサビ、アロエやコーヒーなどを栽培しているとのことです。

写真1 昆明の高速道路周辺の開発風景(昆明空港へ向かう車中から撮影)。

 3月10日、カトマンズに飛ぶため、昆明空港に向った。昆明でも住宅や高速道路、工場団地などの大規模な開発がいたるところで進められ(写真1)、開発地域では表土が剥がされ、高速道路や工場団地が次々に建設され(写真2)、環境問題を引き起こしているものと解釈できる。

写真2 昆明の開発地域では表土が剥がされ、高速道路が次々に建設されている(飛行機から撮影)。

 昆明空港も大規模な建築物で、 近代的な空港内部は関西空港と見紛うばかりである(写真3)。

写真3 近代的な昆明空港内部は関西空港と似ているようだ。

 昆明空港内には、雲南省の希少生物の保護を訴えている啓発的な展示がなされている(写真4)。

写真4 昆明空港内には雲南省の環境問題の展示がされている。

 カトマンズまでの飛行機からヒマラヤを眺めるのが楽しみであったが、3月10日は、どこまでいけども厚い雲が続き、残念ながら、ヒマラヤを望むことはできなかった(写真5)。

写真5 昆明・カトマンズ間は雲また雲が分布し、ヒマラヤが隠されていた。

 インド気象局の衛星画像をカトマンズで検索すると、チベット高原全体がここ数日は雲で覆われていた(写真6)ことが分かった。

写真6 チベット高原全体が雲に覆われていた(インドの気象衛星画像;2017年3月11日午前7時)。

 ヒマラヤの前山であるマハバラート山脈にかかる雲ごしに、荒削りの道路工事によって、道路下の斜面が崩壊している様子がかいま見られた(写真7)。

写真7 マハバラート山地の雲に突入し、カトマンズ近づくと、道路による環境破壊が見られる。

写真8 カトマンズ盆地の大気汚染を引き起こすレンガ工場が住宅地に隣接している。

 カトマンズ盆地内の住宅地域であっても、レンガ工場が稼働しており(写真8)、大気汚染を引き起こす原因になっている。元々の農業地域にレンガ工場が立地し、その後の都市化で、住宅地域が拡大・進出してきたものように思える。

写真9 カトマンズ空港周辺のバクタプールへ通じるハイウェイ。

 カトマンズ空港周辺のバクタプールへ通じるハイウェイが作られており(写真9)、空港からタクシーで街に向かうと、雷雨の中、カトマンズを取り囲む環状道路では交通渋滞が恒常的に発生していた(写真10)。

写真10 雷雨のカトマンズを取り囲む環状道路の渋滞風景。

写真11 ランタン村の支援活動を続ける貞兼綾子さん(ウツセ・ホテルにて)。

 カトマンズ到着の翌日には、ランタン地域の調査のために、 現地に詳しい貞兼綾子さん(写真11)から復興状況などについて教えていただくとともに、日本ネパール協会関西支部の事務局長をしている森田剛光さん(写真12)とは今後の支部活動の課題などについて意見を交わした。

写真12 日本ネパール協会関西支部の事務局長をしている森田剛光さん(桃太郎レストランにて)。

写真13 バグマティ川浄化活動をする人たち(Kathmandu Post; 2017-03-11)。

 2013年5月から始まったバグマティ 川の浄化活動が200週間目を迎えた記念行事が行われてことが地元紙に載っていた(写真13、14)。最初にカトマンズに来た1970年前後のバグマティ川は魚の住む清流だったが、現在では水質汚染に、ゴミ問題が顕著に現れている。

写真14 バグマティ川浄化活動をする人たち(Himalayan Times; March 11, 2017)

写真15 腫れ上がった3月12日早朝、カトマンズ盆地の写真を撮るハクパさん(背景がシオプリ山)。

 カトマンズでお世話になっている1970年からの友人、ハクパさん(写真15)の屋上で日の出からのカトマンズ盆地の風景や、やっと見えたヒマラヤの眺めを楽しんだ。3月12日早朝の雷雨で、カトマンズ盆地北のシオプリ山の頂上付近がうっすらと雪で覆われていた(写真16)。

写真16 カトマンズ盆地北のシオプリ山の頂上付近が早朝の雷雨でうっすらと雪で覆われていた。

写真17 ガネッシュヒマールが見えた!

 3月12日朝、ついに、ヒマラヤが見えた( 写真17)。ガネッシュ・ヒマールである。白銀に輝くヒマラヤをあかず眺める(写真18)。

写真18 白銀のガネッシュヒマール。

写真19 一昨日から今朝までの雷雨が終わり、朝日が顔を見せてくれた。

 3月12日朝、久しぶりの朝日が昇る(写真19)と、雷雨で洗われ、澄んだ大気に見えていたカトマンズ盆地周辺の山々は、日が昇るに連れて、大気汚染層が厚くなり、周辺の山々は霞で見えなくなっていった(写真20)。

写真20 カトマンズ盆地周辺の山々は日中になると大気汚染層が厚くなり、霞んでしまう。

写真21 スモッグに霞むボーダナート寺院。

 カトマンズ盆地の貴重な仏教寺院であるボーダナート寺院(写真21)とソエンブナート寺院(写真22)がともに大気汚染に霞んでいる。

写真22 大気汚染に霞むソエンブナート寺院。


2017年2月26日日曜日

2017年ネパール通信1 2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定



2017年ネパール通信1


2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定


3月から3ヶ月間、3年目のカトマンズ大学(写真1)の講義などのため、下記資料の予定で、3月9日から6月7日までネパールに行ってきますので、ご報告いたします。

今回の2017年春ネパール旅行の主な目的は、1)カトマンズ大学の講義、2)ポカラの国際山岳博物館の展示更新、3)2015年地震によるランタン地域の雪崩と氷河変動調査に加えて、4)山岳地域の水文・気象に関する国際会議への参加です。

それでは、皆さまも、お体を大切にしてください。ナマステ!

写真1 田園に囲まれたカトマンズ大学のキャンパス

記
2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定
(往路)
Mar.09-10; Kansai to Kathmandu
Mar.10-14; Staying in Kathmandu (Staying at Mr. Lhakpa Gyalu Sherpa’s residence)
Mar.14-May 31; Staying at Kathmandu University (KU)
(ランタン地域の雪崩と氷河変動調査)
Mar.27-Apr. 05;  Field Trip to Langtang, as the KU students have examinations and extra-curricular activities.
(山岳地域の水文・気象に関する国際会議)
Apr.10-11; International Conference on Mountain Hydrology and Meteorology for the Sustainable Development
 (カトマンズ大学講義)
Kathmandu University (KU) Lecture 2017*
-Environmental Changes of the Nepal Himalaya-
*http://environmentalchangesofthenepalhimalaya.weebly.com/
 (カトマンズ大学講義のスケジュール)
Lecture Schedule*
*http://environmentalchangesofthenepalhimalaya.weebly.com/schedule.html
1)  Introduction
Apr.12-14;  1-1.  Personal history of my student era
Apr.17-21*; 1-2. Student’s research activities in Nepal Himalaya and 1-3.  Activity of the international cooperation
2)  Philosophy of Nature
Apr.24-28; 2-1. The present is the key to the past and 2-2. Academic Fields
(ポカラの国際山岳博物館の展示更新)
May 01-06; Going to Pokhara for IMM Exhibition Renewal (Hoshiba’s Easy Computer Lecture)
May 08-12;  2-3. Environment Preservation and 2-4 Earth History and the Great Mobile Belt
May 15-19; 2-5. Glacial History of the Himalayas and 3-1. Glacial Phenomena
3)  Environmental Issue
May 22-26; 3-2. Machapuchari Studies and 3-3. Eco-tour
May 29-May 31; 3-4. Summary and Concluding Remarks
(復路)
Jun.01-05; Staying in Kathmandu
Jun.06-07; Kathmandu to Kansai

補遺
1)講義期間とランタン地域の調査について
3月から4月初めまでは学生の試験期間ですので、カトマンズ大学の講義は、学生の試験期間と下記の山岳地域の水文・気象に関する国際会議の終了後、4月12日から5月31日まで行います。講義が始まるまでは、2015年地震で雪崩被害にあったランタン村の調査と上流のキャンジン・ゴンパ周辺で1975年から行っているキムシュン(ツェルベチェ)氷河の変動調査をする予定です。

写真2 1975年のランタン谷のツェルベチェ氷河周辺で測量する五百澤智也氏*(左)と氷河構造のスケッチ(右)
*追悼 五百澤智也さん
http://glacierworld.net/travel/recollection/momoyama-tomoya/


2)山岳地域の水文・気象に関する国際会議について
*International Conference on Mountain Hydrology and Meteorology for the Sustainable Development
上記の国際会議が4月11日と12日に開催され、会議の推進者であるカトマンズ大学のリジャン助教授から参加を勧められたので、「ネパール・ヒマラヤの氷河湖決壊洪水の特徴」を発表しますが、登録参加料が外人250$は高いとリジャン助教授に言ったら、「会議の顧問委員に任命した」と知らせてきました。おそらく、「登録参加料をまける代わりに、会議事務局を手伝え」ということのようです。5スター・ホテルで開かれた2016年のネパール地質会議の登録参加料は500$と高額だったので、会議の主催者にそのことを伝えたら、半額にしてくれたことも経験しましたが、この際、高級ホテルの会議で登録参加料を高くするのではなく、大学の教室や食堂を利用する日本的な学会のやり方をネパールの関係者に提案しようと思っています。
* 2016年ネパール通信13
ネパール地質会議が始まるとともに、東ネパールで地震発生
http://hyougaosasoi.blogspot.jp/2016/11/201613.html


写真3 2016年のネパール地質会議に参加したカトマンズ大学生アジット・サプコタさんと昼食会場(左下)

3)国際山岳博物館の展示更新について
展示写真の色落ちや引っかき傷などがあるため(写真4)、毎年行っているヒマラヤの氷河関係の展示に加えて、大森弘一郎さんのヒマラヤ大写真の更新をネパール山岳協会との話し合いのもとに行います。そのために、飯田肇さんの立山カルデラ砂防博物館で元版のMOデータをDVDに変換してもらい、カトマンスで大型写真を印刷する予定です。

写真3 色落ちや引っかき傷(黄色円内参照)などがある大森弘一郎さんのヒマラヤ大写真

4)航空運賃などについて
イーツアー旅行会社で購入した中国東方航空の往復の運賃内容は以下のとおりです。
航空券基本運賃(大人) 30,500 円 x 1 = 30,500 円
航空保険料等(大人) 3,840 円 x 1 = 3,840 円
空港使用料(大人) 3,040 円 x 1 = 3,040 円
入出国管理税(大人) 6,910 円 x 1 = 6,910 円
手配料金(大人) 3,240 円 x 1 = 3,240 円
合計 47,530 円
飛行機からヒマラヤを見るために昆明・カトマンズ往復の座席は、往路は右、復路は左の窓席を予約しましたが、無料でした(AiaAsiaでは便ごとに約1000円かかります)。また、旅行会社を通じましたので、手配料金がかかりました。

5)海外旅行保険などについて
これまでは3ヶ月を超える海外旅行の保険は割高になっていましたが、それに加えて、ネットでは、70才以上の契約ができなくなっているなどの制約が課せられています。そのため、後期高齢者の身分にとっては旅行がしづらくなっているため、以前から契約している保険会社に相談したところ、旅行期間が3ヶ月未満でも保険契約の金額が今年は去年に比べて倍増しているとのことなので、高齢者にとってもますます厳しい状況になっています。今回の旅行でかけていく保険は、海外旅行保険と、飛行中の航空保険および団体登山保険の3つです。また個人的なことですが、ステントを埋め込んだ心臓状態の急変や不慮の事故に見舞われることも想定して、次の遺書を今回も残すことにします。“現地では遺体を荼毘にし、地元民がするように、水葬にすること。日本では、死亡通知は出さずに、葬式は内々で行い、 戒名などは不必要、また何回忌などもしないように。”