2025年11月1日土曜日

ヒグマとにらめっこ

ヒグマとにらめっこ

 

1)    はじめに

 熊による人身被害が頻発している(5章の付記資料参照)。環境省によると、熊による死者は10月30日現在、北海道と秋田、岩手、宮城、長野4県で計12人となり、過去最悪だった2023年度の2倍だ(資料1)。そのため、イギリス政府は日本へ渡航する人たちに対し、熊の目撃情報があった地域を訪れる場合は、1人で歩くことを控える注意を呼びかけている(資料2)ほどだそこで、熊問題の解明の一例として半世紀ほども前の古い話で恐縮だが、1972年の夏、私たちは北海道の日高山脈でヒグマに遭遇した実体験(資料3)などを報告する。場所は日高山脈中部のカムイエクウチカウシ山(1979m)北側の九の沢カール近くの狭い稜線上。ヒグマのほうが先に、近づいてくる私たちに気づいていたであろうが、そこで、私たちとヒグマの目が合った。ヒグマとの距離は30mほどで、「ヒグマとにらめっこ」が始まった。その時、私たちはどのように振舞ったか。はたして、ヒグマはどう対応したのか。

資料1

敷地内や通学路にクマ出没、教育現場混乱…60回目の記念行事中止・保護者に送迎要請

2025/10/30

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251030-OYT1T50071/

資料2

相次ぐクマ被害 イギリス政府が日本への渡航者に注意呼びかけ

2025/10/31

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014963921000

資料3

ヒマラヤの木崎さんのことなどー思いつくままにー

6)補足の A日高の旅

2022/04/08

https://glacierworld.net/travel/aach-memorandum/aach-kizaki/

 

2)ヒグマとにらめっこ

白石和行さんが木崎甲子郎さんの写真アーカイブ(資料4)を整備してくれているので、その中から2枚の写真(写真1)を使って、まずは、ヒグマに遭遇した顛末を紹介する。

  

写真1 (左)八の沢出会いのキャンプ;(右)カムイエクウチカウシ山頂で(資料4)

有馬眞さんの写真説明(資料3;写真1左によると、「1972年夏。木崎甲子郎先生と日高札内川地質調査のおり八の沢出会いのキャンプ。白石和行、松田益義、伏見さん。木崎先生とご子息と」とあるが、この山行は木崎さん(写真1左の右端)が北海道大学から琉球大学に移られる直前で、地質調査というよりも、彼が精力的に調査された懐かしの日高山脈に別れを告げるセンティメンタル・ジャーニーだった、ようだ。写真はこの山行のキャンプの写真で、おそらく自動シャッターで撮影されたので、メンバー全員が写っている。木崎親子以外の私たち若者4人は八ノ沢を登り、八ノ沢カールを経て、「カムエク頂上で。白石和行さん、松田益代義さんと」(写真1の右)との有馬さんの写真説明のように、カムイエクウチカウシ山に登った。この写真はおそらく僕がシャッターを押したのであろう。

私たちがこの写真を撮った直後に、ヒグマと遭遇し、「ヒグマとにらめっこ」が起こった。私たちはカムイエクウチカウシ山から九ノ沢に降りるべく北に向かう狭い稜線を辿っていると、ヒグマが私たちに向かって近づいてきたのである。実は、私たちが日高に行った2年前に、福岡大学ワンダーフォーゲル同好会の3人が八ノ沢カールでヒグマに殺された(資料5)のを知っていたので、気にはしていたのだが、ついに私たちの前にヒグマが現れたのである。福岡大学の人達を襲ったヒグマは「ハンターによって射殺されたが、20発以上の弾丸を受けても倒れなかった」と記録されている。「クマは4歳の雌と推定され、体重は約130キロだった」(以上は資料5による)そうだ。私たちが出会ったヒグマはそれほど大きいとは感じなかったが、そのヒグマも私たちに気づき、一瞬立ち止まって、私たちを眺めているようだった。ヒグマと私たちとの距離は30mほどだった。

その時僕は、かつて行った犬との実験を思い出した。人が犬をにらめつけると、犬は狂気を感じてか、向かってきそうになる。が、にらめつけてから目をそらすと、犬も目をそらしたことだった。そこで、私たちは立ち留まったまま緊急に打ち合わせし、ヒグマをそろって一斉にらみつけ、数秒後に目をそらす演技をやってみた。そうしたら、うまいことに、ヒグマも私たちに呼応するかのように、目をそらし、しかも、少しずつ後ずさりしてくれたのである。そこで、4~5回その演技を繰り返したら、ヒグマとの距離が50mほどに離れていった。そして最後の「ヒグマとにらめっこ」の後、ついに、ヒグマは私たちに背を向けて、狭い稜線を北に向かって、私たちから遠ざかって行ってくれたのである。とにかく、私たちの「にらめっこ」の演技が功を奏したようで、何とか、ヒグマの襲来を防ぎ、ヒグマが遠ざかって行ってくれたおかげで、お互いに共存することができたことは幸運だった、といえるかもしれない。と言うのは、もし私たちの演技が効かず、クマが殺意を持って襲ってきて、私たちが熊に背中を見せて逃げ出していたら、福岡大学の二の舞になっていたかもしれないからである。「福岡大ワンゲル部ヒグマ事件」の報告(資料5)では、「クマを見つけたら、静かにゆっくりと後ずさりしてその場を離れる」との指摘があるように、私たちこそが引き下がり、その場を離れるべきだったのであろうか。とにかく、向かってくる熊に対しては、なす術がなかった私たちにとって、「ヒグマとにらめっこ」の演技は止むに止まれぬ窮余の策、いわば若気の至りの無手勝流であったかもしれないことを考えると、心穏やかにはなれなかった。しかしながら、私たちは引き下がらずに、「にらめっこ」の演技によってヒグマのほうが引き下がってくれたおかげで、私たちはヒグマが去って行ってくれた稜線をたどり、予定通りに九の沢カールを下り、札内川本流に出て、木崎親子が待つ八の沢キャンプ地にもどることができたのだった。

なお、上記の「福岡大ワンゲル部ヒグマ事件」の報告(資料5)では、クマとの遭遇を回避するための野外活動時の注意点として、次の点を指摘している。

・地元の自治体などで事前にクマの出没情報を入手する。

・クマ鈴や笛などで音を出しながら行動する。

・新しい糞、足跡、樹皮に付けられた爪痕などを見つけたら直ちに引き返す。

・沢の近く、視界不良時、降雨時などはとくにクマの気配に要注意。

・食料は匂いが漏れないフードコンテナに保管する。

・ゴミや残飯などはすべて持ち帰る。

・クマを見つけたら、静かにゆっくりと後ずさりしてその場を離れる。

資料4

1972年夏札内川八の沢

https://photos.google.com/share/AF1QipMm2JJNVJCCf24xnKdoEeUqzu3nRbJ2Bliv94J8IGC7O4HBIsSoWiUQCukKeW9TBg

資料5

ヒグマが大学生5人を襲った…「福岡大ワンゲル部ヒグマ事件」の記憶

2020/09/15

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/75517?imp=0

 

3)熊による人身被害の報告

2021年6月18日朝、札幌の街中でのヒグマによる被害状況のニュース(資料6と7と8)を見ると、被害者が背中を見せていたところを、ヒグマに襲われたことがビデオに写っている(写真2)。ヒグマが出勤途中の男性の背後から駆け寄り、男性が地面にたたきつけられるようにうつぶせに倒れると、背中などに何度もかみついている。札幌市東区の住宅街で起きたこの場面の動画を見て、衝撃を受けた人は多いと思われる。ヒグマとの遭遇に関する僕たちの経験からすると、資料3で報告されているように、死んだふりをしてもヒグマは襲ってきたそうだから、せめて、ヒグマには背中を見せて、逃げるような恰好をしてはいけない。逃げるような弱みを見せると、後述するように、ヒグマはさらに襲ってくるようだ。

 

写真2 (左)被害者が背中を見せていたところを、ヒグマに襲われた(資料6);(右)クマの爪がささった背中の傷をガーゼで覆う男性(資料7)

資料6

一撃で肋骨6本、140針 札幌市東区ヒグマ襲撃被害の男性が体験した恐怖

2022/04/07

https://www.hokkaido-np.co.jp/movies/detail/6303018414001/

資料7

クマの爪がささった背中の傷をガーゼで覆う男性=2021年6月18日(金子文太郎撮影)

東区ヒグマ襲撃(その2) 市民に警告が伝わらなかったワケ

2022/04/14

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/669046?bdad=MTU3NTZfNA–&bdactcd=MTU3NTZfMjU3MDI2NzY1

資料8

街中でヒグマに襲われ140針「死ぬかと」後遺症に苦しむ男性の願い

2025/06/18

https://digital.asahi.com/articles/AST6K1V85T6KIIPE015M.html?iref=pc_extlink

10月8日朝、秋田県大仙市で80代の女性がクマに襲われてけがをした。歩道を歩いていた女性の背後からクマが走ってきて、振り向いた女性に飛びかかる様子が確認できる(写真3;資料9)。岩手大学農学部の山内貴義准教授によると、「クマは、基本的に臆病で怖がりだが、危ないと思うと襲ってくる習性がある。映像を見ると、女性にいちもくさんに突進しているので、クマはかなりパニック状態になっていたのではないかと思う。クマに襲われて重症化した人の9割くらいが顔を狙われていたという研究があるが、今回の映像を見ても、クマは女性の顔を目がけて飛びかかっているように見える。」(資料9)と話している。

  

写真3 秋田の大仙でのクマによる人身被害のビデオ(資料9)

資料9

秋田 大仙 クマに襲われ女性けが 秋田でクマ人身被害は3日連続

2025/10/08

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014944341000

 922日には、JR上越線後閑駅付近ではクマに襲われる被害が相次いでおり、男性が背後からクマに尻をひっかかれて軽傷を負った(資料10)事例でもみられるように、熊による「背後から」の攻撃には、十分に注意しなければならない。

資料10

林道に親子とみられる2頭のクマ、散歩中の夫婦襲われ軽傷…群馬・みなかみ町

2025/10/13 11:17

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251013-OYT1T50029/

なお、過去10年間に東北地方であったクマによるとみられる主な人身被害は次のとおりである(資料11)

2016/05/21 秋田県鹿角市十和田大湯の山林 鹿角市の男性(79) タケノコ採り。行方不明

2016/05/22 秋田県鹿角市十和田大湯の山林 秋田市の男性(78) タケノコ採り

2016/05/30 秋田県鹿角市十和田大湯の山林 十和田市の男性(65)タケノコ採り。行方不明

2016/06/10 秋田県鹿角市十和田大湯の山林 青森県十和田市の女性(74) タケノコ採り

2017/05/27 秋田県仙北市田沢湖玉川のささやぶ 仙北市の女性(61) タケノコ採り

2019/07/19 宮城県気仙沼市関根の山林 近くの高齢男性 ワナにかかったクマ捕獲中

2020/08/26 岩手県八幡平市の林道 秋田県鹿角市の男性(72) 23日から行方不明

2020/10/14 秋田県藤里町の住宅街 近くの女性(83) クリ拾いの帰り。7日に襲撃

2022/05/28 秋田県北秋田市坊沢の水田 近くの男性(78) 農作業中

2022/07/27 福島県会津若松市門田町御山の竹やぶ 近くの女性(89) 近くの畑で農作業

2023/08/09 岩手県一戸町宇別の林道 近くの女性(83) 外出中

2023/10/19 岩手県八幡平市の山林 秋田県鹿角市の女性(75) キノコ採り

2024/05/18 秋田県鹿角市十和田大湯の山林 青森県三戸町の男性(64) 15日から行方不明

2024/06/13 岩手県遠野市の山林 遠野市の男性(61) 山菜採り。12日から行方不明

2024/06/25 青森市荒川の八甲田山 むつ市の80代女性 タケノコ採り

2024/10/01 福島県昭和村小野川の山林 会津若松市の男性(48) キノコ採り。行方不明

2025/07/04 岩手県北上市の家 住人の女性(81) 居間に侵入

2025/08/20 秋田県北秋田市の障害者施設 入所者の女性(73) 襲撃

資料11

心肺停止の女性死亡、クマによるとみられる傷 不明者捜索続く 宮城

2025/10/04

https://digital.asahi.com/articles/ASTB432YGTB4UNHB00PM.html?iref=comtop_Topnews2_01

8月14日、北海道の世界自然遺産・知床にある羅臼岳(1660メートル)で、下山中の20代男性がヒグマに襲われ、約70人の登山者が、ヘリで救助されたが、ヒグマに襲われた男性は発見されなかった(資料12)そうだ。そして、15日は警察やハンターら18人態勢で入山。男性が襲われた付近で、被害男性の財布や血痕のついたシャツなど所持品が見つかり、その付近で親子クマ3頭を発見し、発砲し、駆除した。その付近にはクマ撃退スプレーも落ちており、捜索隊は男性が近くにいる可能性があるとみて行方を捜し、遺体を発見した(資料13)。

資料12

「助けて」の声も…北海道・羅臼岳で男性登山者がクマに襲われる

2025/08/15

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=53009

資料13

知床・羅臼岳ヒグマ襲撃、捜索で財布発見、行方不明男性の所持品か

2025/8/15

https://www.sankei.com/article/20250815-7JWXEEN5XRMSFJ3ZXPKCKQPD3I/

 羅臼岳でヒグマに襲われた事故は、関係機関が登山道の利用自粛を検討中に発生していたことがわかった(資料14)。問題行動をとるヒグマがしばしば登山道に現れていたことは、環境省や北海道、斜里町、知床財団などで構成する「知床ヒグマ対策連絡会議」が11日、記者会見で明らかにしている。連絡会議によると、羅臼岳への登山道でのヒグマ目撃は例年多数寄せられているが、今年は特に注意が必要な問題個体が報告されていた。721日、登山者が5mの距離で問題個体と遭遇。83日は2mで遭遇した。10日には親子グマが登山道を登ってきたため、登山者がクマ撃退スプレーを発射したら、後退したそうだ。この親子グマは男性を襲った個体の可能性が高いという。

 812日には登山者に約5分間にわたって接近と離反を繰り返す個体が出没。この個体も男性を襲ったヒグマと特徴が似ているとの情報があるという。こうした状況から、連絡会議は「知床半島ヒグマ管理計画」に基づき、「登山者への強い注意喚起」か「登山道の利用自粛」の、どちらの対策を講じるかを検討し、12日、登山口に注意喚起を掲示した。13日は、環境省、斜里町、知床財団の職員が登山道のパトロールを実施し、登山道上で約80人の登山者に危険事案がなかったか聞き取りをしたが、危険事案の情報は得られず、問題個体の直接確認もできなかった。このため、13日は「登山道の利用自粛」にまでは至らなかった。事故はその翌日、14日に発生した。羅臼岳への登山道は今年の夏山シーズンは閉鎖を続ける。今後、連絡会議はヒグマの専門家の助言を受けながら、事故の検証をさらに進め、再発防止対策を検討している。

 男性を襲った母グマは、2014年から毎年のように目撃されていた。特に登山道のある岩尾別地区を中心に活動。胸に特徴的な模様があり、観察による識別が容易なため、識別記号「SH」としてモニタリング記録が豊富な個体だった(資料14)。連絡会議の事務局を務める斜里町の増田泰副町長は「どのような場合にどの手段をとるのかは、ヒグマ管理計画には記載されていなかった。結果的に死亡事故が起こってしまった。今後、さらに検証を行い、どのような対応が必要なのか検討していく」と述べている。

資料14

知床・羅臼岳のヒグマ事故、「登山道の利用自粛」見送った翌日の悲劇

2025/09/11

https://digital.asahi.com/articles/AST9C3DKQT9CIIPE00NM.html

羅臼岳で下山中の男性がヒグマに襲われ死亡した事故を受け、斜里町や北海道、環境省などでつくる「知床ヒグマ対策連絡会議」はクマの異常接近などが起きた時点で、登山道の早期閉鎖を検討する方針を決めた(資料15)。登山者への事前講習の義務化も視野に入れ、本年度中に再発防止策を取りまとめる。

資料15

ヒグマ異常接近で登山道早期閉鎖も 羅臼岳の襲撃事故受け対策連絡会議が方針 登山者に講習義務化も視野

2025/09/11

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1210675/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025091206

 知床半島の羅臼岳で登山客の男性(26)がヒグマに襲われ死亡した被害に基づき、環境省や道、斜里町などでつくる「知床ヒグマ対策連絡会議」は記者会見し、被害後から実施している登山道の閉鎖を今シーズンいっぱい継続すると発表した(資料16)。なお、同会議によると、814日に男性を襲ったヒグマは2014年生まれのメス。「SH」の識別記号で呼ばれ、人間に対する警戒心が薄い「人慣れヒグマ」として知られていたという。

資料16

ヒグマ襲撃の羅臼岳、登山道は今季閉鎖…対策会議が年度末までに検証・防止策まとめる

2025/09/12

https://www.yomiuri.co.jp/local/hokkaido/news/20250911-OYTNT50289/

羅臼岳でのヒグマによる人身被害が発生している中で、羅臼岳への登山を計画していた北海道大学山岳部の柴部まるさんからは関係者に次のようなメール(資料17)が来た。

OBOGの皆様

山岳部現役の柴部です。

8/21から知床メインの予定でしたが、ご存じの通り羅臼でヒグマによる死亡事故が起きました。この状況で入山しても良いかどうか判断に迷っています。

知床近辺の状況の情報・アドバイスなどある方いらっしゃればコメントいただけると大変ありがたいです。知床の計画を添付します。どうぞよろしくお願いいたします。

柴部まる

資料17

From: AACH-ML

Sent: Monday, August 18, 2025 7:39 PM

Subject:知床入山について

それにたいして、吉田勝さんは次のように答えている(資料18)。

私は今年の事故と無関係に、知床には熊のでない12月から4月だけ入る様にしたらよいと思っている。それ以外の季節に入るならば、熊対策によほどの準備をしていかねばならないと思っている。私は現役時代の夏の大雪や日高にはガソリンを入れたポリ瓶を直ぐ出せるようにして持ち歩き、胸ポケットにはガスライターを準備し、いざとなったら相手を燃やしてしまうことができるような準備をしたものだった。世界一猛獣頻度が高いと言われる北海道の無雪期登山にはよほどの準備と訓練が必要と思っているし、本来入るべきではないのではないかとさえ思う。

吉田勝

資料18

Re: 知床入山について

吉田勝

20250818 20:09

その結果、柴部まるさんから羅臼岳への登山計画を中止する旨の次のような返信(資料19)があった。

皆さま

貴重なご意見の数々ありがとうございます。

皆様のご意見を踏まえ、やはり安全性と社会通念を考えて知床の入山は中止し、北日高に転戦することとしました。

やはり私たちだけでは冷静な判断ができていなかったと思います。ありがとうございました。

柴部まる

資料19

Re: 知床入山について

20250819 15:31

に襲われたことによる人身被害が各地で相次ぐ中、登山者の約8割がの出没に不安を感じていることが、気象情報会社「日本気象」(大阪市)のアンケート調査(資料20)で分かった。の出没情報が増えたことによる登山への意識の変化を尋ねたところ、「非常に不安を感じ、登山をためらうようになった」が19.2%、「少し不安を感じ、より慎重に行動するようになった」が57.8%で、「不安を感じる」とした人が合わせて約8割を占めたという。

資料20

クマ被害続出で旅行が不安…紅葉、温泉、登山はキャンセルすべき?

2025/10/30

https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20251029-OYT8T50060/

 

4) まとめ

2021年6月18日朝、札幌の街中でのヒグマによる被害状況のニュース(写真2;資料6と7と8)を見ると、被害者が背中を見せていたところを、ヒグマに襲われたことがビデオに写っている。ヒグマが出勤途中の男性の背後から駆け寄り、男性が地面にたたきつけられるようにうつぶせに倒れると、背中などに何度もかみついている。ヒグマとの遭遇に関する僕たちの経験からすると、資料5で報告されているように、死んだふりをしてもヒグマは襲ってきたそうだから、せめて、ヒグマには背中を見せて、逃げるような恰好をしてはいけない。

10月8日朝、秋田県大仙市で80代の女性がクマに襲われてけがをした。歩道を歩いていた女性の背後からクマが走ってきて、振り向いた女性に飛びかかる様子が確認できる(写真3)。岩手大学農学部の山内貴義准教授によると、「クマに襲われて重症化した人の9割くらいが顔を狙われていたという研究があるが、今回の映像を見ても、クマは女性の顔を目がけて飛びかかっているように見える」(資料9)と話している。

 922日には、JR上越線後閑駅付近ではクマに襲われる被害が相次いでおり、男性が背後からクマに尻をひっかかれて軽傷を負った(資料10)事例でもみられるように、熊による「背後から」の攻撃には、繰り返しになるが、十分に注意しなければならない。

岩手大や山形大など(資料21)によると、スピーカーでクマ鈴の音や人の声を再生したところ、クマ、イノシシ、シカはクマ鈴より人の声のほうが逃げる確率が高かったとする研究結果を日本哺乳類学会で発表した。登山をする際は、クマ鈴と併せ、ラジオを流したり仲間と会話したりすることも有効と言えそうだ。ただし、クマが「鈴の音=遭いたくない人間」と学習して警戒している状況なら鈴は有効だが、「鈴の音=餌」と学習したクマと遭遇した場合は逆効果になる可能性があるということだ。

資料21

クマ鈴は有効だが「無敵」ではない 遭遇防ぐために知るべき生態は?

2025/09/24

https://mainichi.jp/articles/20250922/k00/00m/040/165000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20250924

 8月29日、福島市の有害鳥獣対策協議会アドバイザーを務める福島大の望月翔太准教授はクマの嫌がる音が出る装置(資料22)を設置したという。これまでは一般的に、爆竹や花火などを使ってクマを遠ざけるなどの対策をしてきたが、単発の音だとクマが慣れてしまい、効果は1カ月ほどしか続かなかったという。望月准教授は今回の装置の特徴を「クマが慣れるのを防ぐため、単発ではなく、ランダムに音が発生する仕組み。さまざまな音を組み合わせ、鼓膜に痛みを与えることができる」と話す。装置から少し離れた場所だと「チーチーチー」と鳥のさえずりのような音が聞こえるが、装置に近づくと「ピャンピャン」「キャンキャン」などと耳をつんざくような雑多な音が聞こえて不快になり、鼓膜が痛くなり、心臓がバクバクしてクマは逃げていくと説明している。

資料22

クマ撃退のポイントは「不快感」 福島市が急きょ予算措置して新装置

2025/09/04

https://digital.asahi.com/articles/AST9232FBT92UGTB00GM.html?_requesturl=articles%2FAST9232FBT92UGTB00GM.html&pn=5

 北海道で放牧中の牛を次々と襲い、世間を震撼(しんかん)させたヒグマ「OSO(オソ)18」が肉食化した原因(資料23)の一つに、シカの死骸を食べて肉の味を覚えたのではないかとの指摘がある。このことは、熊の人身被害の課題については、熊と同様に頭数が増えているシカなどの山地の生態系変化の影響も考慮しなければならいことを示している。

資料23

ヒグマOSO18を「怪物」に変えたのはエゾシカ? 山が「クマのレストラン」になっている実態とは

2023/12/03

https://www.tokyo-np.co.jp/article/293631

羅臼岳で登山者を襲った識別記号「SH」のヒグマ(資料14)や北海道で放牧中の牛を次々と殺したヒグマ「OSO(オソ)18」(資料23)のような危険な熊の場合は駆除もやむをえまいが、危険性を示していない熊をやみくもに駆除処分にするのは、クマと人間の観点から考えて、如何なものであろうか。毎日新聞が8月に実施した全国世論調査(資料24)によると、「駆除を中心に対応すべきだ」が63%で、「駆除以外の方法を考えるべきだ」(20%)を大きく上回った。年代別でみると、「駆除を中心に対応すべきだ」の回答者は全年代で60%台。年代による差はみられなかったが、男女別では、男性は71%で女性(58%)を13ポイント上回った。また、北海道と東北を除く地域別では「駆除を中心に対応すべきだ」が50%台半ばから60%台半ばだったのに対し、北海道と東北の両ブロックでは70%を超えた。東北はクマの被害が多いとされ、北海道では今年、新聞配達中の男性や羅臼岳の登山者がヒグマに襲われて死亡する事故などが発生している。

 「駆除以外の方法を考えるべきだ」の理由の自由記述では、「人間が勝手に動物の生活圏内に入り込み、自然破壊しているわけで、共生できる環境を考えるべきだ」(60代女性)、「もとはと言えば、人が自然破壊をしたからこうなっているので、クマと共存できる方法を探るべきだ」(20代女性)など共存を目指していくべきだという訴えが相次いだ。また、「里山を大切に管理し、動物たちと区別して生活ができる社会を望みます」(70代男性)、「里山の管理など共生の環境を整え、互いに侵害しあわない努力が必要」(40代女性)といった生活圏を明確に分ける努力をすべきだという意見や、「駆除には限界がある。もっと根本的に共存するすべを考えるべきではないか」(50代女性)、「クマが市街地に来るようになった理由を考え対応しないと、ただ駆除しただけだと解決にならない」(60代女性)など駆除以上の対応を求める意見もあった。

調査では「わからない」という回答も16%あった。理由には「駆除は人間中心の考え方だが、駆除以外の効果的共存方法が具体的には分からない」(60代女性)、「農作物を食い荒らしたり人を襲ったりするクマは駆除するしかないが、できれば共存したい」(70代女性)などが書かれていた。野生動物との共生は? 安全確保と自然保護の両立は?――クマへの対応は人の命にかかわる問題であり、早急な対応が求められる一方で、根本的な解決への模索が続く(以上は資料22から)

資料24

クマ対応は駆除中心 6割が回答も…にじんだ悩み 毎日新聞世論調査

2025/09/12

https://mainichi.jp/articles/20250911/k00/00m/040/239000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailyu&utm_content=20250912

2025年4月、東京都内であった日本形成外科学会の集会で、異色のシンポジウム(資料25)が開かれた。日ごろ体の傷や変形などを外科的に治療している専門医らが一堂に会する中、テーマとなったのは「クマ」。背景には、近年の野生動物と人との「近すぎる距離」があった。

シンポの冒頭、クマの生態に詳しい山崎晃司・東京農業大教授が、クマの基本的な性質や、近年出没が増えている背景などについて「晴れた日の朝から昼ごろにかけて襲われることが比較的多く、けがは顔面に集中し、特に目をやられるケースが多いという。これは、クマが意図して目元を狙ってくるわけではなく、立ち上がったクマが手を振り下ろす高さに、人間の顔がある場合が多いからだという。クマに襲われそうになった時、どうすればいいのか。「目をそらさないようにし、ゆっくり後ずさりする」といった対処法がよく言われるが、至近距離だとそんな余裕はない。中永士師明・秋田大病院高度救命救急センター長によると、ツキノワグマの場合は地面にうつ伏せになって首の後ろを両手でガードし、頭や顔を狙われないように防御姿勢を取るしかない」と解説している。また、環境省などによると、この40年で大型哺乳類の分布は拡大の一途だ。1978年を基準にすると、10年代の分布域は、ニホンジカ2・6倍▽ニホンザル2・1倍▽ツキノワグマ2倍▽イノシシ、ヒグマ1・9倍――に広がったそうだから、ツキノワグマやヒグマが活動する分布域が2倍程度に拡大していることに留意しなければなるまい。

資料25

医学会で「熊」テーマに異色シンポ 傷はある部位集中、後遺症も

2025/06/09

https://mainichi.jp/articles/20250606/k00/00m/040/245000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20250609

8月14日、北海道の世界自然遺産・知床にある羅臼岳(1660メートル)で、下山中の20代男性がヒグマに襲われ、約70人の登山者がヘリで救助されたが、ヒグマに襲われた男性は発見されなかった(資料12)そうだ。そして、15日は警察やハンターら18人態勢で入山。男性が襲われた付近で、被害男性の財布や血痕のついたシャツなど所持品が見つかり、その付近で親子クマ3頭を発見し、発砲し、駆除した。駆除した付近にはクマ撃退スプレーも落ちており、捜索隊は男性が近くにいる可能性があるとみて行方を捜し、遺体を発見した(資料13)。

このようなヒグマの人身被害の状況の中で登山を計画していた北大山岳部が吉田勝さんの「今年の事故と無関係に、知床には熊のでない12月から4月だけ入る様にしたらよいと思っている。(中略)世界一猛獣頻度が高いと言われる北海道の無雪期登山にはよほどの準備と訓練が必要と思っているし、本来入るべきではないのではないかとさえ思う」(資料18)との指摘で登山計画を変更したことはいたしなかったと思われる。しかしながら、814日に人身事故が起こり、翌15日に「人慣れヒグマ」として知られていた識別記号「SH」(資料14)のヒグマが射殺された後も依然として登山規制が継続されていたのはどうしてであろうか。識別記号「SH」の熊がいなくなり、新たな問題熊が現れていないのであれば、登山の安全性が認められるので、「知床ヒグマ対策連絡会議」は登山規制の解除を検討しても良かったのではなかろうか。そして、羅臼岳の登山規制が解除され、安全性と社会通念を考えて知床の入山は中止」(資料19)をした柴部まるさんのような若者たちがしかるべき準備をして自然の厳しさを再び体験できる機会が実現できることを願いたい。

ところで、私たちが「にらめっこ」の演技をした日高山脈での熊との出会いは、お互いの距離が30mほどもあったので、私たちとしては余裕をもって対応できたと思う。近距離遭遇の場合は、犬などと対応する場合と違って、とても余裕をもって熊と対処することが難しくなるだろう。従って、熊対策としては、箱わなによる捕獲以外にもさまざまな対応方法があるが、熊との距離を考慮した対応の仕方(表1)を整理してみた。

表1 熊との距離を考慮した対応の仕方

熊との距離が大(20m以上)の場合の対応の仕方は、よく指摘されているクマ鈴(資料26)や笛のほかに、ラジオやタバコの煙で私たちの存在を熊に知らせることができるが、場合によっては私たちが行った実験のように、「にらめっこ」が効果を発揮する可能性があろう。岩手大や山形大など(資料20)によると、クマ、イノシシ、シカはクマ鈴より人の声のほうが逃げる確率が高かったとする研究結果を日本哺乳類学会で発表した。登山をする際は、クマ鈴と併せ、ラジオを流したり仲間と会話したりすることも有効と言えそうだ。ただし、クマが「鈴の音=遭いたくない人間」と学習して警戒している状況なら鈴は有効だが、「鈴の音=餌」と学習したクマと遭遇した場合は逆効果になる可能性があるということだ。

また、距離が中(10m程度)の場合ならば、発煙筒や福島大の望月翔太准教授が指摘している爆竹や花火(資料22)と同様に、南アジアの島国スリランカでは侵入してくるゾウを追い払うために使う花火のような爆竹(資料27;現地でアリュウディとよばれる)と吉田さんが推奨するガソリン入りのポリ瓶(資料18)を携行したらよいと考える。ただし、熊の皮下脂肪の厚さや頭蓋骨の硬さなどから銃弾は貫通せず、駆除できない可能性が高いので、警視庁は警察官の拳銃では熊を駆除できない可能性が高いとして、人的被害のおそれがあるなど差し迫った状況では拳銃の使用も視野に入れつつ住民の避難誘導などを最優先に対応する(資料28)という。ゴム弾や拳銃を使用して急所を外せば、かえって熊を怒らせることにもなるので注意が必要だろう。

資料26

クマ鈴は有効だが「無敵」ではない 遭遇防ぐために知るべき生態は?

2025/9/24

https://mainichi.jp/articles/20250922/k00/00m/040/165000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20250924

資料27

BSスペシャル ゾウが来る スリランカ 人間と野生の衝突

2025/10/10

https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025151399SA000/

資料28

拳銃ではクマ駆除できない可能性 避難誘導最優先に 警視庁

2025/10/25

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014958851000

 いずれにしても、春グマ駆除の奨励制度が廃止されるとともに山に入るハンターが減れば、熊の頭数が増える。しかも、熊と人間がそれぞれの生活圏を拡大している現在であってみれば、熊と遭遇の機会は必然的に増大する。本年度のクマによる死者は12人に達し過去最多で、「災害レベル」(資料29)といわれ、秋田県知事は熊駆除へ自衛隊派遣を要望している(資料30)ほどなので、充分に留意する必要がある。そして、距離が小(数m程度)ならば、かなり売れていると報告(資料31)されている撃退スプレーを携行するとともに、熊が襲いかかる時は「立ち姿勢」となることが多いため、熊のけがは顔面に集中し、特に目をやられるケースが多い(資料24)。そこで、せめて頭と顔面を保護する顔面保護具付きヘルメットは必要になるであろう。熊にかまれたら、まず止血すること。服の上からのけがで患部が分からない場合は、服を脱いだり切ったりして、出血している部位を押さえる。おおむね血が止まったら、感染予防のため、5分以上水でよく洗い流す。手足の太い動脈をかまれたりして大出血し、意識を失うといった場合は、医療機関で診てもらう必要がある(資料32)。

なお、環境省(資料33)は熊に至近距離で遭遇した場合、体を丸めることや、うつぶせになり首や頭、腹部を守る(写真4)よう呼びかけているのは、こうした防御姿勢を取れば、被害者の多くは手や腕を負傷するものの重症を免れることができるからである。

写真4 (左) クマ出没の看板; (右) 図解・具体的なクマからの身の守り方(資料33)

資料29

筆洗

2025/10/25

https://www.tokyo-np.co.jp/article/444849?rct=hissen

資料30

秋田県知事 クマ駆除へ自衛隊派遣の検討を要望すべく調整

2025/10/26

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014960051000

資料31

ヒグマ撃退スプレー売り上げ急増 割安なレンタル、国産も登場 知床の死亡事故で注目

2025/10/07

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1221490/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101006

資料32

外傷なくても肺破裂「クマは追い払った!」と胸を張る男性 動物に襲われたら…救急要請すべき二つのサイン

2025/08/29

https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20250827-OYTET50002/

資料33

クマ防御姿勢 うつぶせで頭と首守り重症化免れる 秋田大院調査

2025/10/29

https://mainichi.jp/articles/20251029/k00/00m/040/026000c

 日高山脈中部のカムイエクウチカウシ山北側の稜線上で、私たちとヒグマがお互いに見つめあった時、私たちは引き下がらずに、2章で述べた「にらめっこ」の演技によってヒグマのほうが引き下がってくれたのであった。おかげで、ヒグマとの共存が実現した体験から考えると、今回のブログで扱った「熊による人身被害」のテーマの視点は、どちらかと言えば人間サイドからの見方が強かったように思う。熊にとってみれば、山間部で現在進行している人身被害の主な要因は、「熊のテリトリーに一方的に侵入してくる人間を熊が鋭い爪と牙で懲らしめている」構図が示唆しているようだ。従って、熊と人間の共存の観点に立てば、熊による人身被害の課題は、(唐突に思われるかもしれないが)ゼレンスキーさんのウクライナと一方的に侵入しているプーチンさんのロシアとの構図、およびアメリカの自称「タリフ・マン(関税男)」のトランプさんの自国の利益をなりふりかまわず要求するディール(取引)に苦慮している各国の状況に例えられるのではないか、とさえ思う。さすれば、両者、すなわち熊と人間およびゼレンスキーさんとプーチンさん、そして各国とトランプさんのアメリカそれぞれは、はたして共存することができるのであろうか。熊問題にもみられるお互いの共存のテーマには、課題がつきない。

 

5)付記資料(熊による人身事故に関する10月の報道資料)

・クマ被害 赤間国家公安委員長「ライフル銃使用し的確に駆除」

2025/10/31

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014964311000

・秋田県が「クマ対策強化プロジェクトチーム」…自衛隊受け入れに向け調整

2025/10/31

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251030-OYT1T50211/

・ローソン、東北や北関東などの一部店舗にクマ撃退用スプレー…従業員にクマよけ鈴も検討

2025/10/31

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20251031-OYT1T50137/

・「クマ被害対策」閣僚レベルに格上げ…多発に危機感、対応誤れば「野党に付け入る隙与える」

2025/10/31

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20251030-OYT1T50234/

・相次ぐクマ被害 イギリス政府が日本への渡航者に注意呼びかけ

2025/10/31

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014963921000

・クマ被害続出で旅行が不安…紅葉、温泉、登山はキャンセルすべき?

2025/10/30

https://www.yomiuri.co.jp/otekomachi/20251029-OYT8T50060/

・ペットボトルのパコパコ音…クマ嫌い? 文科省、教委に対策通知

2025/10/30

https://mainichi.jp/articles/20251030/k00/00m/040/151000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailasa&utm_content=20251031

・ライフル銃でのクマ駆除、対応の警察官は機動隊員ら想定 警察庁検討

2025/10/30

https://mainichi.jp/articles/20251030/k00/00m/040/311000c

・敷地内や通学路にクマ出没、教育現場混乱…60回目の記念行事中止・保護者に送迎要請

2025/10/30

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251030-OYT1T50071/

・政府、クマ対策めぐり関係閣僚会議 官房長官「国民脅かす深刻事態」

2025/10/30

https://digital.asahi.com/articles/ASTBZ0TJLTBZUTFL004M.html?iref=comtop_7_05

・暴れクマ、門外漢の自衛隊で何とかなるの? 派遣根拠はなぜか「土木工事の受託」 脅威の前線で危険はないのか

2025/10/30

https://www.tokyo-np.co.jp/article/445801

・クマ被害対策の関係閣僚会議 きょう初会合

2025/10/30

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014962651000

クマに襲われて死亡した人は全国で11人に 過去最多の被害

2025/10/29

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014962181000

山形の小学校にクマ 校舎の窓ガラス割って立ち去る 学校は臨時休校

2025/10/29

https://digital.asahi.com/articles/ASTBY0388TBYUTIL004M.html?iref=comtop_7_04

散歩中の70代男性がクマに襲われ負傷…福島県金山町の只見川付近

2025/10/29

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251029-OYT1T50044/

・クマ防御姿勢 うつぶせで頭と首守り重症化免れる 秋田大院調査

2025/10/29

https://mainichi.jp/articles/20251029/k00/00m/040/026000c

立民 クマの深刻な被害受け 緊急対策を政府に提言

2025/10/28

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014961621000

岩手大学の構内でクマ目撃 授業休講 警戒続く

2025/10/28

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014961571000

秋田県知事がクマ対策で自衛隊派遣要請 小泉防衛相と会談

2025/10/28

https://digital.asahi.com/articles/ASTBX13RTTBXUTIL00CM.html?iref=comtop_BreakingNews_list

クマ対策で自衛隊を派遣? 現場に戸惑い「駆除のノウハウない」

2025/10/28

https://digital.asahi.com/articles/ASTBW2VHQTBWUTIL01BM.html?iref=comtop_7_03

岩手 一関 クマ被害か男性死亡 先週は犬や車など被害

2025/10/28

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014960971000

・秋田 田んぼ脇で女性遺体 クマに襲われたか 同時間帯に目撃も

2025/10/27

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014960771000

・「臆病なクマ」の常識通じない 相次ぐ出没どうすれば 専門家の見解

2025/10/27

https://mainichi.jp/articles/20251025/k00/00m/040/130000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailhiru&utm_content=20251027

・秋田県知事 クマ駆除へ自衛隊派遣の検討を要望すべく調整

2025/10/26

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014960051000

・ヒグマ駆除現場の単独発砲 悩むハンター 不意の遭遇で警察の命令待てるか 違法性問われる恐れも

2025/10/26

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1229643/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025102706

秋田市中心部の千秋公園や周辺 クマの目撃相次ぐ 警戒呼びかけ

2025/10/26

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014959921000

秋田の民家侵入クマ、6日目で解決も残る不安…市街地周辺で暮らすクマは「侵入に抵抗ない可能性」

2025/10/26

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251026-OYT1T50014/

・クマ被害 きょうも相次ぐ 追い払う架空動画に誤解の懸念も

2025/10/25

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014959351000

・クマ被害、秋田と宮城で相次ぐ 5人負傷 民家敷地内で3頭遭遇も

2025/10/25 23:02

https://mainichi.jp/articles/20251025/k00/00m/040/318000c

拳銃ではクマ駆除できない可能性 避難誘導最優先に 警視庁

2025/10/25

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014958851000

秋田県湯沢市の民家で仕掛けた箱わなにクマ、20日から居座っていた個体か…未明に確認

2025/10/25

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251025-OYT1T50030/

(社説)クマ死者最多 すみわけ対策の加速を

2025/10/24

https://digital.asahi.com/articles/DA3S16329501.html?iref=pc_rensai_long_16_article

・世界遺産の白川郷でも観光客がクマ被害 岐阜で目撃相次ぐその事情は

2025/10/24

https://digital.asahi.com/articles/ASTBS1C1KTBSOHGB001M.html

映画「ヒグマ‼」の公開延期 人間襲撃の描写、被害多発の現状に配慮

2025/10/24

https://mainichi.jp/articles/20251024/k00/00m/040/295000c

・クマに襲われたか 4人が倒れ、いずれも重傷 秋田・東成瀬村

2025/10/24

https://mainichi.jp/articles/20251024/k00/00m/040/099000c?utm_source=article&utm_medium=email&utm_campaign=mailyu&utm_content=20251024

・ヒグマ出没の公園で「森へクラクション」迷惑行為に注意喚起 札幌市

2025/10/24

https://digital.asahi.com/articles/ASTBR3T6KTBRIIPE00MM.html?iref=comtop_7_05

・ヒグマ「緊急銃猟」 住民現れ発砲中止 札幌・西区西野の公園

2025/10/23

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1228494/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025102406

・クマ被害 今月に入ってから64人 出没エリア2倍に拡大の地域も

2025/10/23

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014956241000

・札幌市、「緊急銃猟」を解除 居座ったヒグマ2頭が山中に移動 西区西野の公園

2025/10/23

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1228232/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025102311

・クマ被害 自治体のハンター雇用を支援 交付金調整へ 環境省

2025/10/22

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014955131000

・秋田 湯沢 クマに襲われ4人けが 住宅にクマとどまり警戒続く

2025/10/21

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014954281000

・ランナーが森でクマと格闘、「一噛みで腕をやられた」 日本・妙高

2025/10/21

https://www.cnn.co.jp/world/35239428.html

・札幌・西区山の手でクマ2頭目撃 前日駆除の手稲・高齢者施設付近でも

2025/10/19

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1226503/

・群馬 みなかみ町 クマに襲われる被害相次ぐ 2人いずれも大けが

2025/10/18

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014952951000

・群馬 みなかみ町 クマに襲われる被害相次ぐ 60代男性重傷

2025/10/18

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014952951000

・札幌 老人ホーム近くでクマ1頭駆除 連日目撃されていたクマか

2025/10/18

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014952721000

・札幌・手稲区でクマ2頭目撃 老人ホームから20メートル、山林に1頭とどまる ハンターが発砲

2025/10/18

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1226292/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101811

ヒグマ緊急銃猟、市町村判断に高い壁 「ハンター責任追及されないか」「手順多くクマ逃走?

2025/10/17

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1225543/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101806

・ヒグマ緊急銃猟に9割以上が「不安ある」 全道市町村アンケート 「適用検討する」は4割

2025/10/17

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1225542/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101711

・札幌・手稲区にヒグマ 体長2メートル 付近の山林にとどまる

2025/10/17

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1225810/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101716

・ヒグマが養蜂箱のハチミツ食べる 半数近い23箱破壊 真狩

2025/10/15

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1225010/?utm_source=doshin_digital&utm_medium=internal&utm_campaign=related_news

・公園に自生のクルミ、ヒグマが狙う ドングリ凶作で札幌市街地へ 複数の専門家が強調

2025/10/15

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1224660/?utm_source=doshin_digital&utm_medium=internal&utm_campaign=related_news

・家庭菜園にクマ ブドウ食い荒らす 江差・伏木戸地区

2025/10/15

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1224648/?utm_source=doshin_digital&utm_medium=internal&utm_campaign=related_news

・林道に親子とみられる2頭のクマ、散歩中の夫婦襲われ軽傷…群馬・みなかみ町

2025/10/13 11:17

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251013-OYT1T50029/

・海道内のヒグマ出没で教職員「丸腰警戒」に苦慮 通学路見守りで撃退スプレー不足、タクシー下校の学校も

2025/10/10

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1223063/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101206

・秋田県内のクマ被害、5日連続に…10日は秋田市内で散歩中に右脚かまれる

2025/10/10 15:42

https://www.yomiuri.co.jp/national/20251010-OYT1T50111/

北陸道にクマの親子3頭の死骸 先に死んだ2頭の周辺を1頭うろつく

2025/10/09

https://mainichi.jp/articles/20251009/k00/00m/040/314000c

ヒグマ1頭駆除 札幌・西区西野 目撃されていた親子グマかは今後調査

2025/10/09

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1222402/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025100916

・秋田 大仙 クマに襲われ女性けが 秋田でクマ人身被害は3日連続

2025/10/08

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014944341000

<社説>相次ぐクマ出没 猟友会頼み見直さねば

2025/10/07

https://www.tokyo-np.co.jp/article/440919?rct=editorial

・ヒグマ撃退スプレー売り上げ急増 割安なレンタル、国産も登場 知床の死亡事故で注目

2025/10/07

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1221490/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025101006

心肺停止の女性死亡、クマによるとみられる傷 不明者捜索続く 宮城

三村悠 手代木慶2025年10月4日 20時40分

https://digital.asahi.com/articles/ASTB432YGTB4UNHB00PM.html?iref=comtop_Topnews2_01

クマに襲われハンター2人けが シカ用わな外れる、その場で駆除 小樽

2025/10/04

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1220423/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025100417

札幌市街地にクマ出没「災害級」 専門家に聞く身を守る4つのポイント 西区の事故から1週間

2025/10/03

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1220351/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025100411

ヒグマ目撃、札幌・西区の3公園閉鎖 「西野市民の森」散策路も 17日まで

2025/10/03

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1220241/

「常にヒグマの存在がよぎる」 3割が生活に影響あり 出没相次ぐ北海道<みなぶんアンケート>

2025/10/02

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1219335/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025100317 

札幌市内ヒグマ出没189件 過去最多更新で「異常事態」 背景に山の変化

2025/10/02

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1219515/

・東京都 クマ目撃情報相次ぎ ハンターの育成強化進める

2025/10/02

https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10014938961000

クマ目撃相次ぐ 札幌・南区、中央区 タクシー威嚇、2小学校が臨時休校

2025/10/01

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1218622/?utm_source=newsletter&utm_medium=mail&utm_campaign=2025100111

 

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