2017年ネパール通信1
2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定
3月から3ヶ月間、3年目のカトマンズ大学(写真1)の講義などのため、下記資料の予定で、3月9日から6月7日までネパールに行ってきますので、ご報告いたします。
今回の2017年春ネパール旅行の主な目的は、1)カトマンズ大学の講義、2)ポカラの国際山岳博物館の展示更新、3)2015年地震によるランタン地域の雪崩と氷河変動調査に加えて、4)山岳地域の水文・気象に関する国際会議への参加です。
それでは、皆さまも、お体を大切にしてください。ナマステ!
記
2017年春ネパール旅行-カトマンズ大学講義など-の予定
(往路)
Mar.09-10;
Kansai to Kathmandu
Mar.10-14;
Staying in Kathmandu (Staying at Mr. Lhakpa Gyalu Sherpa’s residence)
Mar.14-May
31; Staying at Kathmandu University (KU)
(ランタン地域の雪崩と氷河変動調査)
Mar.27-Apr.
05; Field Trip to Langtang, as the KU
students have examinations and extra-curricular activities.
(山岳地域の水文・気象に関する国際会議)
Apr.10-11;
International Conference on Mountain Hydrology and Meteorology for the Sustainable
Development
(カトマンズ大学講義)
Kathmandu
University (KU) Lecture 2017*
-Environmental Changes of the Nepal Himalaya-
*http://environmentalchangesofthenepalhimalaya.weebly.com/
(カトマンズ大学講義のスケジュール)
Lecture
Schedule*
*http://environmentalchangesofthenepalhimalaya.weebly.com/schedule.html
1) Introduction
Apr.12-14;
1-1. Personal history of my student era
Apr.17-21*; 1-2. Student’s research activities in Nepal
Himalaya and 1-3. Activity of the
international cooperation
2) Philosophy of Nature
Apr.24-28;
2-1. The present is the key to the past and 2-2. Academic Fields
(ポカラの国際山岳博物館の展示更新)
May
01-06; Going to Pokhara for IMM Exhibition Renewal (Hoshiba’s Easy Computer
Lecture)
May 08-12;
2-3. Environment Preservation and 2-4
Earth History and the Great Mobile Belt
May 15-19;
2-5. Glacial History of the Himalayas and 3-1. Glacial Phenomena
3) Environmental Issue
May 22-26;
3-2. Machapuchari Studies and 3-3. Eco-tour
May 29-May
31; 3-4. Summary and Concluding Remarks
(復路)
Jun.01-05; Staying in Kathmandu
Jun.06-07; Kathmandu to Kansai
補遺
1)講義期間とランタン地域の調査について
3月から4月初めまでは学生の試験期間ですので、カトマンズ大学の講義は、学生の試験期間と下記の山岳地域の水文・気象に関する国際会議の終了後、4月12日から5月31日まで行います。講義が始まるまでは、2015年地震で雪崩被害にあったランタン村の調査と上流のキャンジン・ゴンパ周辺で1975年から行っているキムシュン(ツェルベチェ)氷河の変動調査をする予定です。
*追悼 五百澤智也さん
http://glacierworld.net/travel/recollection/momoyama-tomoya/
2)山岳地域の水文・気象に関する国際会議について
*International Conference on Mountain
Hydrology and Meteorology for the Sustainable Development
上記の国際会議が4月11日と12日に開催され、会議の推進者であるカトマンズ大学のリジャン助教授から参加を勧められたので、「ネパール・ヒマラヤの氷河湖決壊洪水の特徴」を発表しますが、登録参加料が外人250$は高いとリジャン助教授に言ったら、「会議の顧問委員に任命した」と知らせてきました。おそらく、「登録参加料をまける代わりに、会議事務局を手伝え」ということのようです。5スター・ホテルで開かれた2016年のネパール地質会議の登録参加料は500$と高額だったので、会議の主催者にそのことを伝えたら、半額にしてくれたことも経験しましたが、この際、高級ホテルの会議で登録参加料を高くするのではなく、大学の教室や食堂を利用する日本的な学会のやり方をネパールの関係者に提案しようと思っています。
* 2016年ネパール通信13
ネパール地質会議が始まるとともに、東ネパールで地震発生
http://hyougaosasoi.blogspot.jp/2016/11/201613.html
写真3 2016年のネパール地質会議に参加したカトマンズ大学生アジット・サプコタさんと昼食会場(左下)
* 2016年ネパール通信13
ネパール地質会議が始まるとともに、東ネパールで地震発生
http://hyougaosasoi.blogspot.jp/2016/11/201613.html
写真3 2016年のネパール地質会議に参加したカトマンズ大学生アジット・サプコタさんと昼食会場(左下)
3)国際山岳博物館の展示更新について
展示写真の色落ちや引っかき傷などがあるため(写真4)、毎年行っているヒマラヤの氷河関係の展示に加えて、大森弘一郎さんのヒマラヤ大写真の更新をネパール山岳協会との話し合いのもとに行います。そのために、飯田肇さんの立山カルデラ砂防博物館で元版のMOデータをDVDに変換してもらい、カトマンスで大型写真を印刷する予定です。
4)航空運賃などについて
イーツアー旅行会社で購入した中国東方航空の往復の運賃内容は以下のとおりです。
航空券基本運賃(大人) 30,500 円 x 1 = 30,500 円
航空保険料等(大人) 3,840 円 x 1 = 3,840 円
空港使用料(大人) 3,040 円 x 1 = 3,040 円
入出国管理税(大人) 6,910 円 x 1 = 6,910 円
手配料金(大人) 3,240 円 x 1 = 3,240 円
合計 47,530 円
飛行機からヒマラヤを見るために昆明・カトマンズ往復の座席は、往路は右、復路は左の窓席を予約しましたが、無料でした(AiaAsiaでは便ごとに約1000円かかります)。また、旅行会社を通じましたので、手配料金がかかりました。
5)海外旅行保険などについて
これまでは3ヶ月を超える海外旅行の保険は割高になっていましたが、それに加えて、ネットでは、70才以上の契約ができなくなっているなどの制約が課せられています。そのため、後期高齢者の身分にとっては旅行がしづらくなっているため、以前から契約している保険会社に相談したところ、旅行期間が3ヶ月未満でも保険契約の金額が今年は去年に比べて倍増しているとのことなので、高齢者にとってもますます厳しい状況になっています。今回の旅行でかけていく保険は、海外旅行保険と、飛行中の航空保険および団体登山保険の3つです。また個人的なことですが、ステントを埋め込んだ心臓状態の急変や不慮の事故に見舞われることも想定して、次の遺書を今回も残すことにします。“現地では遺体を荼毘にし、地元民がするように、水葬にすること。日本では、死亡通知は出さずに、葬式は内々で行い、 戒名などは不必要、また何回忌などもしないように。”